2017年11月24日 (金)

馬車道の音響 Part 2

今年の1月初旬にメインアンプとミキサー、中旬にスピーカーを入れ替えてから1年弱。

音響はかなり満足していたけれど今度は演奏中におこるハウリングが気になりだした。

23755132_1528896353861739_712574661 考えてみればイコライザーの調整はあくまでも自分の所感でやっていただけで馬車道の空間がどんな状態なのかも把握できていなかった。

そんな時にハウリングを自動補正してくれるデジタルイコライザーというのがある事を知り、先々週購入してみた。

23473187_1764239413649696_691897069 そこで測定用コンデンサーマイクスピーカーの前に設置してスピーカーの音響特性を測定し補正してみたら驚くほど雑音が無くなった。

この2週間、お客様からも音が良くなったねってお言葉をいただきました。

そんな事をFine Pro Guitarの白石さんに話したら、ギター用ピックアップとギターとアンプの間をワイヤレスにする機器を紹介されてさっそく試用することに。

23755538_1528896303861744_3893945_3 23843189_1528896510528390_5597204_3まずはギター用ピックアップ

アコースティックギターのサウンドホールにギターピックの形をしたマイクを取り付けデジタルプリアンプに接続。

デジタルプリアンプからシールドを使ってDI経由でミキサーへ

価格は12,000円程度なのに意外にいいのです。
ただ、サウンドホールに付けるマイクがピックの形をしている為にピックガードに当たって斜めになってしまうので邪魔になる。

それを白石氏に相談したらカットしてくださって問題クリア。

音質はクリアで問題なし、6種類用意されていますが、僕はナチュラルを選択しています。

23795694_1528896643861710_121279050 23843551_1528896700528371_806674381 そしてもう一つのワイヤレス

形はとってもシンプルでエレアコのジャックとDIに接続するだけ。
ギターシールドのワイヤレスなんだから当然なのですが。

これもまたいい感じ。

充電式で駆動時間は連続5時間。
使用時にスイッチを入れるようすればいいかな。
最悪しシールドをつなげばいいんだし。

でも、これを付けたらステージの足元がスッキリするんですよね。
23843622_1528896420528399_620743544 23905184_1528896597195048_737225104 演奏後、ギターをスタンドに置いてから離れる時にシールドケーブルを引っかけてギターが倒れるなんて事も無くなります。

ちなみに馬車道ではDIの間にチューナーを付けて接続しています。

充電ケーブルはUSB端子でAC電源をとります。

さあ、明日からまたひとつレベルアップした環境をお客様に楽しんで頂けると思うとワクワク。

昨日の祝日、お休みいただいたけれど許していただけるかな。

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2017年11月11日 (土)

マーチンD18GE(ゴールデン エラ) アディロン&マホガニー

22366497_827456657412193_5130729950大阪のギターのリペア会社Fine Pro Guitar

お互い個性の強い二人ですが、なんだかんだで、もうお付き合いは3年近くになるのかしら。

馬車道でFine Pro Guitar代表の白石氏とギターのホームスティのパターンが始まったのは去年の10月だった。

白石氏がMartinに特注したMartin D-18GEカスタムが馬車道に送られてきて、自由に使ってくださいという事でお預かりし使わせていただいた。

毎日弾かせていただいていたら、1か月、2か月と経つごとにD-18の音が変わってきた。
せっかくお借りしているので届いた時の音源と、定期的に録音した音源を白石さんに報告。

4か月後、Fine Pro Guitarに返却すると、白石さんから音の変化に驚きのメッセージをいただいた。
それから、D-28GEやらいろいろなギターを預かり音作りの為のホームスティが始まった。

あれからちょうど1年後の10月、また別のMartin D-18GEが届いた。

詳細
マーチンD18GE(ゴールデン エラ)アディロン&マホガニー
販売当時の定価63万円
改良コンデンサーマイク付き  10年間眠っていた新品同様2006年製!
フルリペア&サウンドチューンUPが終わったもの。

リペア&サウンドチューンUPがされたものは確かに素晴らしい。
しかしながら、リペア後に弾いていると2週間、1か月、3か月というタイミングで音が変化してくる。

馬車道は常時、吉田拓郎さんの楽曲が流れているかお客様の演奏でPAからの音が出ていることもあって、ギターには微妙な影響があるようです。

そして今回、馬車道の開店以来お付き合いいただいているGAOさんがこのギターを購入されました。(馬車道としてはご紹介のみですが(笑))
先月来店されたときに、良かったら弾かない??って勧めたら、弾いた途端に『何これ!?』
凄いじゃん!!。って
GAOちゃんは僕が思うには基本的にアタッチが強めなんだけれど、ちょっと引いただけでギターの鳴りにビックリされた様子。
そしたらいつものアタッチの2/3くらいで弾きだした。
弾くごとに彼の鳴らし方が変わり5分もしたらアタッチは1/2くらいに。

気が付けばD-18GEのとってもバランスのいい音がしていた。

そして彼は魅了された。

今まで高価なギターには今一つ淡白で、彼の声と独特のキャラクターとMCでファンを引き付けてきたと僕は思っていたのに、このギターで彼は目覚めたのかもしれない。

またこのMartin D-18GE
一般に楽器店で販売されているMartin D-18と外見はシンプルで普通の方からしたら何も違わない。

たいていのMartinを知っている方は『はぁ、D-18ね』って感じでしょうね。
僕がそうでしたから。
だからこそ弾いてみると驚く
スタンダートのD-28 D-35 D-45では相手にならない凄い音を出す。

ギターは出会いなのでしょうね。
昨日、GAOちゃんはお金を払い、自分のものとなったこのD-18GEを鳴らした。
チューニングもいつもとは違ってとても丁寧に、そしてちょっと緊張気味な様子で、MCも話すことなく終えると弾きだした。

あの表情・・・・。
あらためて耳に届いた音色に感動と喜びがあふれていた。

生涯のギターを手に入れられたと喜んでくれた。

僕の大好きなミュージシャンに最適なギターと出会うお手伝いが出来たことがとても嬉しい夜でした。

さて明後日には、マーチンD76・USA建国記念モデル・1976年製~(マーチンD45と同じグレードの材で製作)が届く。

今度はどんな音になるのかな?
そして馬車道のお客様がこのギターの音を聴いて楽しんでくださるといいな。
(預かり品の為、基本的にお客様の試奏はご遠慮させていただきます)

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