「地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~」#3:吉田拓郎を見て
みなさん、ご覧になられましたか?
収録は5月2日だったんですね。
第一声は『あのー はっきり言って、帰りたいたいんだ』
一人でカレーを食べたくないからということでした(笑)。
思えば、2012年の10月からNHKの『純と愛』で愛妻である佳代さんこと森下愛子さんが沖縄ロケで2週間空ける時にも、どう過ごそう?って言ってみえましたもんね。
今回の番組は拓郎さんのファンは当然見るのだけれど、そうでない方々にも拓郎さんの音楽業界での道のり、功績を紹介してもらえたことが嬉しかった。
正直、ファンの年代が50代~60代が殆どと感じるから・・・・
面白いのは、音楽業界のミュージシャンには年齢を問わず幅広くファンがいるんですよね。
だからこそ若い世代の人達にも知ってもらいたい。
僕が生きてきた時に常に、拓郎さんの築き上げたものを見ては、僕だってやってやろうと頑張ってきたのだから。
そんな風にこれからの人達にも生きてもらいたいと思う。
昔のヒット曲への想いという事では、今敢えて歌いたい歌かとかあるいは凄い好きだとか言うとそうでもないんだだよね。
作っている歌を好きになりたい。
『結婚しようよ』とか『旅の宿』とか『落陽』もそうだし客席とステージとで出来上がったあの雰囲気というのは勝てないんだってば。
あれを超えろってのがムリなんだって・・・・
勝てない曲って表現が不思議だったけれど、かつて『昔作った歌は歌わない!!』って時がありましたが、きっとこういう事だったんでしょうね。
歌手の方々はどう考えて同じ曲を歌われているのでしょう。
ファンへのサービス、そしてそれを職業として選んだ自分に対して作られた道を進んでいるのかな。
ご自身で曲を作り続けるかぎり、拓郎さんの中にはかつての曲の前に今の曲というものがあるのだと知らされました。
1曲目の演奏は『落陽』 作詞 岡本おさみ 作曲 吉田拓郎
あぁ。またこの声が聞くことができた。
拓郎さんの声はなんといっても中音の綺麗さ。
そして歌い方。
そしてご自身で作られた詞。
まさにシンガーソングライターとしての先駆者なのです。
2曲目は『今日までそして明日から』 作詞 作曲 吉田拓郎
練習スタジオで撮ったからエコーは無しでしたね。
3曲目は『襟裳岬』 作詞 岡本おさみ 作曲 吉田拓郎
谷村新司と歌われました。
拓郎さんは谷村さんは歌が上手いと言われたけれど、武部さんが言うように拓郎さんの歌はやっぱり拓郎さんが1番ですね。
4曲目は『流星』 作詞 作曲 吉田拓郎
5曲目は『純情』 作詞 阿久悠 作曲 加籐和彦
前回のコンサートのアンコール前の最後の曲。
6曲目は『僕たちはそうやって生きてきた』 作詞 作曲 吉田拓郎
そうそう、拓郎さん、珍しくフェンダー・テレキャスター・シンラインを使ってました。
いつか僕がいつか買いたいと思っているギターなので嬉しかった。
今年の忘年会の曲は『流星』と『純情』でいこうっと。
高校2年の時に聞いたボブディランの『風に吹かれて』の事を話されていました。
89年10月23日にNHKの『愉快にオンステージ』で小室等、石川鷹彦、白鳥英美子(トワ・エ・モア)の出演した時に歌われたのがあるのですが、拓郎さんの『風に吹かれて』は素晴らしい。
ハマリ歌ですね。
拓郎さんの英語の発音がめずらしく自然なの。(ファンの方はわかるでしょ)
もう歌っていただく事は無いのでしょうが・・・。
ひとつ思ったのは、今回の番組で『流星』を作られた時の事。
作った本人の意図とは別に違うところで歩き始めるっていう・・・流星は特にね・・・・
原宿をぶらぶら歩いていたら10代の女の子が髪の毛を風になびかせながら歩いているのを見て、自分が年をとったんだなぁって感じで作ったんだけれど。
拓郎さんの詞はご自身の事を歌われることが多いと思いますが、こんな感じで見かけた若者たちから感じた事を詞にされる曲を作っていただけたらいいなぁ。
なんて僕の思い込みですが・・・・
谷村さんが拓郎さんに送られた詞。
気になったので紹介させていただきます。
弔辞 作詞 谷村新司
たった一度でも抱きしめられてたら
俺はこんなじゃなかったと思う
たった一度でも あなたを感じていたら
俺はこんなじゃなかったろう
口に出せないもどかしさ
消すに消せない切なさを
あなたが教えてくれたこと
しょうがないから呑み込んだ
たった一度でも らしくしてくれたら
俺はこんなじゃなかったろう
たった一度でも振り向いてくれたら
俺はこんなじゃなかったろう
世間にぶつけた言葉の 意味←?
言うに言えないあなたがいない今
臆病じゃないんだよ
ただの寂しさじゃないんだよ
誰にも言えないことがあるんだよ
それは俺の心の中のこと
誰にも言えないままに生きるよ
それはあなたと俺だけのこと
あなたが死んだ歳を越えて
少しはわかることもあるけど
たった一度だけたった一度だけ
抱きしめられてみたかった
おおよそ2時間の番組。
とても楽しく見せて頂きました。
拓郎さん、あらためてお礼申し上げます。
人の歌っている歌が本当に伝わってくるというのは嬉しいものなんだよ
これって多分客席の一人ひとりと同じ心かなと思った時に
やっぱり1曲1曲おろそかに出来ない
自分も思ったね
この言葉。
僕も歌を歌うときに大切にして歌います。
そして今度のコンサート、楽しみにしてます。
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