『吉田拓郎 終わりなき日々』 田家秀樹
以前ご紹介した、田家秀樹さんの書かれた『吉田拓郎 終わりなき日々』。
とうとう出ましたね。
ちなみに価格は税別で1,900円です。
487頁にわたって吉田拓郎さんの事が書いてあります。
これだけ分厚いのは初めてですよね。
って事でご紹介させていただきます。
************ 目次 ************
プロローグ
Ⅰ ガンバラナイけどいいでしょう
1 エイベックス本社会議室 2008年10月15日・東京 14
2 ニッポン放送・『オールナイトニッポン』 2008年2月24日・東京 27
3 フォーク村40周年同窓会 2008年8月2日・広島 44
4 麻布・レコーディングスタジオ 2009年2月24日・東京 64
5 渋谷・NHK101スタジオ 2009年3月8日・東京 78
6 『午前中に・・・』アルバム・インタビュー 2009年3月23日・東京 97
Ⅱ 早送りのビデオ
7 『この貴重なる物語』インタビュー 2004年4月13日・東京 122
8 中野サンプラザ 2004年8月3日・東京 139
9 『この貴重なる物語』ツアー終了インタビュー2004年11月25日・東京 157
10 ツアー『~to be continueed~』 2005年 183
11 ハワイ・ホノルル/大分iichikoグランシアタ 1996年04月5日/2006年04月5日 204
12 『Concert in つま恋 2006』 2006年9月23日 220
13 『吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋』 1975年8月2日・つま恋 236
14 『CONCERT IN TSUMAGOI 2006』 2006年9月23日 255
15 Country Life is a Voyage TOUR 2007 2007年10月17日・瀬戸市文化センター 271
Ⅲ 俺を許してくれ
16 ツアー・パンフレット・インタビュー 2009年4月27日・東京 290
17 リハーサル・ゲネプロ 2009年6月・東京/芝浦/三郷文化会館 325
18 名古屋国際会議場センチュリーホール 2009年6月21日・名古屋 343
19 神奈川県民ホール/東京エレクトロンホール宮城 2009年6月25日/6月29日 362
20 東京国際フォーラム 2009年7月4日 390
21 大阪国際会議場グランキューブ大阪 2009年7月8日 406
インタビュー・エピローグにかえて 2009年12月5日・東京 439
あとがき 484
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中に書かれていたものをほんの少しばかり書かせていただきます。。
---人間は長く色んな事をやってくると目に見えないストレスとか溜まるように出来ている生き物らしいんですね。それは若いときには絶対気がつかない。これは年をとらないと気がつかない。
よく先輩がお前も年を取れば分かるよ、と言う台詞があって、その時は何言ってやんだい、じじい、と思っていたんですが、年を取るにつれて分かることがあって、それは今度は若い人には通じない。
中略
---僕が肺ガンの手術をして5年経ちましたが、その間にずーっと感じていて、そしてこのところの体調不良で自分が感じてたどり着いた結論は、簡単なんですが、これが難しい。絶対に頑張らない。絶対に力一杯動かない。力一杯物事に取り組まない。
---これ難しいんですよ。人間がやるのは。特にキャリアを積んだ連中にとっては。キャリアを積めば積むほど、必死でやるしやりたがるんだけど、頼むから、年を取った連中は、キャリアを積んだ連中は、そのことで十分に何かが体に溜まっているからね。そういうのは多分脳に溜まっているんだと思うけど、脳がちょっと違う命令を体に送っているような気がする。脳が、胃が痛くないのに、胃が悪いらしいから胃液を出してやんなって、違う命令を送っているんですよ、きっと。
中略
---とにかくあんまり頑張らない。周りの人もそういう人を見たら頑張ってねとか言わない。頑張ろうねとか頑張ってねと言うのは止めよう。もう、そんなに頑張れないんだから。世の中ってそんなにみんなが頑張ったら息苦しくてしょうがないじゃない。頑張ろうね、じゃなくて、まぁ適当にとか、そういうTake It Easyという言葉が日本にあってもいいんじゃないかな。
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今年、吉田拓郎さんがデビューして40年。
当時の業界は今とは違うけれど、たった5年という時間に、『結婚しようよ』『旅の宿』、『襟裳岬』で大ヒットを飛ばしたとはいえ、CBSソニーでワンマンレーベルを持った事、コンサートツアーを始めた事、『つま恋』、フォーライフの設立を29歳の若さで『誰もやっていない事』やってのけた男
たった5年ですよ。
マイクロソフトのビル・ゲーツ氏だってかなわない。
会社がたった5年でここまでの事をやったらとんでもない会社でしょう。?
そんな拓郎さんだからこそ、この言葉があるんだと思います。
まだ読み始めたばかりですがとても興味深い内容です。
p.s.
苦しくも一年前の今日、7月8日は大阪公演が中止になった日。
ファンだけでなく、拓郎さんご本人、参加ミュージシャン、イベンターの方々にとってとても辛い日だった事も書かれています。
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